切断・穴あけのコストを削減!銅材加工におすすめな、5つの富士機工製品
鉄を加工するための金型や機械は数多く市販されています。一方で、銅を効率的に加工できる製品はとても少なく、メタルソーやボール盤などの機械で時間をかけて加工をしている企業や、自社で加工を行わず外注に出している企業も多いのではないでしょうか。しかし、富士機工には、銅加工が可能で、時間短縮や作業効率アップにもつながる便利な製品が揃っています。ここでは、コンパクトかつ低コストで使いやすい製品を5つご紹介します。
現在のところ、銅フラットバーや銅バーといった銅製品の切断や穴あけは、「メタルソー・チップソーなどの切断機」「銅専用の切断機」「ボール盤・ラジアルボール盤」などで行うのが主流です。しかし、それぞれの機械にはデメリットもあります。
まず切断加工に使われる「メタルソー・チップソーなどの切断機」は、加工のために複数の手順が必要で、作業を完了するまでに時間がかかります。加えて回転するノコを人間が操作し、削りながら切断していく仕組みのため、作業者の負担も少なくありません。
同じく切断加工に使用される「銅専用の切断機」は、機械そのもののサイズが大きく価格も高めです。銅加工の量が少ない場合は、コスト面から導入しづらいでしょう。
穴あけ加工に使われる「ボール盤・ラジアルボール盤」は、ドリルで削りながら穴をあける仕組みのため、作業に時間がかかります。特に大きな穴をあける際は、一度小さい径の穴をあけてから少しずつ大きくしていくという工程が必要で、さらなる時間と手間が必要です。
富士機工では、銅加工につきものであるこれらの課題や問題を解決できる製品をラインナップしています。切断加工と穴あけ加工に最適な2製品をご紹介します。
銅の切断加工には、金型で切断できる「フラットバーカット」が役に立ちます。おすすめできる理由は、まず何よりも導入コストが低いことです。高額な銅専用の切断機が必要なく、サイズもコンパクトで、置く場所を選びません。
シンプルな構造なので、プレスで押すだけでスパッと切断でき、人力が必要ない点も大きな魅力です。元々は鉄加工に活用することを想定した製品ですので、十分な強度と能力を備えています。
金型本体にスケールとストッパーがついているため、位置決めも簡単。
プレス機を所持していない場合は、コンパクトでシンプルな作りの「デスクパンチャー」(油圧プレス機)とセットで導入することで、初期費用を抑えつつ銅の切断加工に最適な環境を整えることが可能です。
位置決めの作業が簡単になるうえ、切断にかかる時間を削減できる「フラットバーカット」は、特に少量多品種の生産を取り扱う企業におすすめのマシンです。これまで外注していた企業も、自社でコストをかけずに銅の切断加工ができるようになり、業務の幅が広がるでしょう。
銅の穴あけ加工には、「厚板ホルダー」(穴あけ金型)が最適です。金型を使ってプレス加工で穴をあける仕組みのため、すばやく簡単に穴あけ加工が行えます。従来からあるボール盤での穴あけ加工は、作業効率がよくなく、加工にも数十秒かかってしまうことが課題となっていました。
一方で「厚板ホルダー」なら、わずか数秒で加工できます。
加えて、平板のみならずアングルへの穴あけにも対応しています。「厚板ホルダー」を導入することで、これまで時間をかけていた加工、外注していた加工が自社で効率よく行えるようになるでしょう。
さらに、X・Yスケール付きで精度が高く、作業スピードの速さと完成度の高さを両立した加工が可能です。
「厚板ホルダー」のさらなるメリットは、導入コストがかからないことです。
すでにプレス機がある現場なら、「厚板ホルダー」のみを購入するだけですぐに使用することができます。プレス機がない現場には、コンパクトでシンプルな作りの「デスクパンチャー」(油圧プレス機)とセットで導入することをおすすめしています。
刃物は消耗品ではあるものの、数千円から3万円前後で購入でき、ランニングコストも抜群。作業時間の短縮、低コスト、作業者の負担軽減と、各方面から生産効率アップに貢献します。
プレス加工で切断や穴あけを行える「フラットバーカット」や「厚板ホルダー」は非常に便利な製品です。
とはいえ、作業の効率化、高精度化という点をさらに追求するなら、他の製品の利用も検討してみてもいいかもしれません。「もっとスピーディーに加工して効率を上げたい」「正確性を高めたい」というニーズにぴったりの製品をご紹介します。
すでにご紹介した「フラットバーカット」や「厚板ホルダー」は、金型本体に付属しているスケールを使用し、手動でストッパーを移動させて位置決めを行う製品です。簡易的で扱いやすいとはいえ、加工数が多い場合は追いつかないことがあります。また、より正確な加工がしたいというニーズも少なくありません。
そんなときにおすすめなのが、「デスクパンチャー1軸NC(LNC)」です。導入することで「フラットバーカット」や「厚板ホルダー」の位置決めをNCで制御できるようになり、よりスピーディーで正確な加工を実現します。複数の金型が必要な場合は、載せ替えて使用することも可能。さらに位置決めの方法も、ピッチでの穴あけなどに向いている「多工程」や切断加工に向いている「ワンポイント」など、加工材料や加工内容に合わせて決められます。
銅の切断加工におすすめの製品である「フラットバーカット」は、銅フラットバー、銅バー、銅平角棒などの材料の加工に特化しているものの、加工できる材料幅や板厚、形状は限定されてしまいます。「フラットバーカット」では対応できない銅材の切断加工には、切断機にNC位置決め装置がついた「メタルソーNC」がおすすめです。
「メタルソーNC」を導入すると、手作業による位置決めが不要になり、長尺にも対応。場合によっては現在使用している切断機に取り付けて使用することもできます。「NCの切断機を導入したいが、そこまで大げさなものは必要ない」という企業に特におすめできる製品です。
パンチプレス「Pα5AT」は、細長い材料への穴あけ加工を想定した特注のパンチプレスです。
最初に材料をX軸方向のストッパーへ当てると、Y軸方向にはホルダーが自動で動き、穴あけ加工を行う仕組みになっています。
これにより、「加工する材料が細長い形状で、タレパンで加工しようにもクランプできる部分がない」「ドリルでの穴あけに時間がかかる」などの銅加工の課題を解決できます。
「Pα5AT」なら細長い材料や小さい材料などでも問題なく、材料ロスを防ぎながらドリルより早くきれいに加工が可能。
強電盤の電極部材の加工にも活用できます。
「フラットバーカット」や「厚板ホルダー」などを活用すると、初期費用を抑えつつ、銅加工を自社でこなす仕組みを整えることができます。
さらに富士機工では、現場の仕事内容に合った特注の機械も数多く製造してきました。
個別のケースへの対応を含め、銅加工におすすめの製品について詳しく知りたい方はぜひ一度お問い合わせください。
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