材料ロス削減と段取り改善を「メタルソーNC」で実現!課題解決事例もご紹介

材料ロス削減と段取り改善を「メタルソーNC」で実現!課題解決事例もご紹介

「メタルソーNC」は、通常の切断加工では手作業で行う、ワークの位置決めをNCによって自動化できる製品です。導入することでよくある現場の課題を解決でき、作業効率アップや収益向上に貢献します。「メタルソーNC」を導入することで何が変わるのか、現場での事例を交えてご紹介していきます。

段取りを効率化できる「メタルソーNC」とは

富士機工の「メタルソーNC」は、通常の切断加工では手作業で行う位置決め作業や段取りをNCによって自動で行えるマシンです。
一般的な手作業での加工では、まず切断したい長さに合わせてストッパーをセットし、そのうえで材料をストッパーに当てて切断します。
 
同じ長さのものが何十本、何百本とほしい場合は、一度位置を決めてしまえば後はカットするだけですが、長短さまざまな長さにカットするときはそうはいきません。カットしたいサイズが変わるたびにストッパーを動かし、固定し直すという手間が発生します。
さらに、加工したい長さによっては、いちいち作業担当者が移動してストッパーを動かさなくてはならず、手間も時間もかかります。
 
「メタルソーNC」は、パネルにカットしたい長さを入力するだけでストッパーが自動で動き、指定位置に固定される機械です。
そのため作業者は常に定位置で作業することが可能で、位置が決まったらクランプして切断するだけでよく、作業時間を大幅に短縮できます。
 

「段取りの手間」と「材料ロス」の両方にアプローチ

切断加工の現場では、スクラップを減らそうとすればなるべく余りが出ないように定尺をさまざまな長さにカットする必要があり、そのたびにストッパーを動かして位置決めをしなくてはなりません。反対に位置決めの頻度を減らそうとすれば、連続して同じ長さにカットせざるを得ず、材料に余りが発生しやすくなりスクラップが増えます。
つまり、「段取りに手間をかけて材料ロスを減らす」、もしくは「材料ロスを覚悟で段取りの手間を減らす」という二者択一の状況になることが少なくありません。
 
こうしたジレンマを抱えている企業におすすめなのが、「メタルソーNC」です。
「メタルソーNC」はこの2つの悩みに同時にアプローチできるのが大きな特長。位置決めを自動化することにより
現場の「なるべく段取りの手間を少なくしたい」という要望を実現しつつ
企業側の「材料の余りが出ないようにカットしてスクラップを減らし、コストを抑えたい」という悩みを解決します。
 

位置決め自動化で現場の手間を1/10に

「メタルソーNC」は位置決めが自動で行える機械で、カットしたい長さの数値をパネルに入力するだけで位置決めが完了します。
これにより、手作業での位置決めやストッパーのセットといった段取り作業が不要となり、段取り作業を大幅に効率化できます。
 
「メタルソーNC」で1回の位置決めにかかる時間は、数秒から十数秒。長さの異なる切断加工をする際の段取りの手間を、およそ1/10にまで減らすことが可能です。この作業性の高さで、「切断加工の位置決めに手間と時間がかかってしまう」という現場の悩みを解決できます。
 

位置決めの手間が減ることでスクラップ削減もより簡単に

位置決めの自動化がもたらすメリットは、手間の削減だけではありません。位置決めの労力と時間を削減することで、長さの異なる切断加工が短時間で行えるようになり、毎回異なる長さに加工する作業が苦にならなくなります。つまり、位置決めの手間を気にすることなく、定尺に対してどの長さで切断するかを計算して決めておけるようになり、スクラップの量を減らすことができます。
 
このことは、現場の手間を減らすために仕方なくスクラップを発生させていた企業にとっては朗報といえるのではないでしょうか。材料を最大限に活用してスクラップを減らせば無駄なコストを抑えられ、最終的に利益になります。さらに段取り費用の改善にもつながり、「コストカット」と「利益アップ」の両方を叶えることができます。

「メタルソーNC」は単発・突発の仕事にも大活躍!

少量や単発の加工は、カットのたびに位置決めが発生するため、非常に手間がかかるものです。位置決めをして1カ所カットしたら、また別の長さを切るために位置決めをし直すという作業の繰り返しであり、「時間をかけた割に、作業が少ししか進まなかった」「利益が出なかった」なんていう苦い経験がある企業も多いのではないでしょうか。
 
こんなときに「メタルソーNC」があると、カットしたい長さを操作画面で入力するだけなので、長さの異なる切断加工作業もサクサク進められます。その結果、突発・単発の仕事や、「少ない量だけどカットしてほしい」という得意先からの要望も気兼ねなく受けられるようになるのがメリットです。
 

業務の幅を広げて他社と差別化できる

少量多品種や単発の仕事を低コストでこなせるようになると、業務の幅が広がります。「作業の手間がかかるから」「コストに見合わないから」という理由で受注できていなかった仕事を受けることで、得意先や取引先から新たな受注が舞い込むことも。ほかではこなせない加工を積極的に行えば、同業他社との差別化も可能です。
 
実際に「断っていた仕事にも積極的に対応できるようになった」「量産目的で導入したが、少量多品種の仕事にも役立つことが分かり、仕事が増えた」といった成功事例もあります。
 

作業量や作業者の負担を減らせる

切断加工の段取りや位置決めを手作業で行う場合、作業者自身がストッパーの固定と解除を繰り返す必要があります。同じ作業を何度も繰り返せば作業者へ過度な負担がかかり、疲労が溜まっていくことは明白です。身体への負担はいかんともしがたく、疲れによって作業の精度や効率も落ちてしまいかねません。身体的な負担を軽くするために、仮に数人で交代して加工するとしても、作業の一つひとつに手間がかかるため、単純に時間的に間に合わないこともあります。
 
その点、パネルで数字を入力するだけで位置決めができる「メタルソーNC」なら、作業量を減らすことで作業者への負担軽減を実現でき、スピードアップにもつながります。また、これまで小ロットに手動で対応し、特に問題はなかったという企業でも、より作業効率を高められるのは明白です。そのうえマシンによる位置決めは正確で、何十回、何百回と繰り返しても精度が落ちることはありません。

クオリティの均一化に加え人材配置の自由度もアップ

手作業での位置決めは、作業者の熟練度によってどうしても精度にばらつきが発生してしまいやすくなります。特に長尺の切断加工は精度を出すのが難しく、品質が安定しないことが企業にとって悩みとなっています。精度を上げるためには熟練者に頼るしかなく、結果として作業が一人に集中してしまうことや、仕事が溜まってしまうことも少なくありません。
 
「メタルソーNC」は位置決めを自動でできるため、何十回と作業を繰り返しても精度が落ちず、常に均一のクオリティで仕上がるというメリットがあります。加えて、誰が作業しても同じ精度で仕上げることができ、作業者を選びません。実際に、経験の浅い従業員や、専門技術を習得していないパート従業員に、切断加工を任せられるようになったという事例もあります。誰でも切断加工ができるようになれば、人材配置に余裕が生まれ、熟練者にはより難しい加工に専念してもらうといった運用も可能です。

まとめ

切断加工における位置決めの自動化は、作業量削減やコストカット、クオリティの統一など、さまざまなメリットをもたらします。

「メタルソーNC」は、基本的に新規の切断機とセットで導入することを推奨しています。ただ、既存のメタルソーやバンドソーに取り付けられる場合もあります。

興味を持たれた方は、ぜひお問い合わせください。紹介した製品の詳細は以下よりご覧いただけます。

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